今日お届けするのは、コンセプトは一番大事ってことは分かっているんですが、そのコンセプトをどうやって決めようか?ってお話をしようかと(・・)
 
自分の好きなようにコンセプトを作ってもいいんですが、それを求めてくれるお客さん在りきでないと意味をなさないんですよね(--”)お客さんに求められるコンセプトでないと経営が成り立たない。
 
例えば、ドラマ。制作側が、こんなに面白いドラマ作りました!!って言っても、それを求める視聴者がいなければ、視聴率は取れないし、低視聴率が続けば、脚本のてこ入れが入って、コンセプトが徐々にブレ出していく。
 
漫画でもそうですね(--”)新連載漫画も、人気が取れないと、どんどん後ろのページに追いやられて、てこ入れしたり、だんだん話の筋がおかしなストーリーになって、最悪打ち切り終了(--”)
 
でも、うまいことコンセプトが受け手とかみ合えば、ブレることなく素晴らしい作品になったりします(^^)
 
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シーに通ってたときも、このコンセプトに関しては、いろいろと思うところありました。シーのコンセプトは、当初、中高年層をターゲットとしたディズニー色を抑えた大人の雰囲気を味わえるコンセプトでスタート(船出)したものの、僕がシーに通い始めた10年前は、経営が心配になるほどガラガラパークでした(--”)ある意味、シーのコンセプト(ディズニーキャラに頼らない)と、ゲスト側が求めているもの(ディズニーを体感したい)にズレが生じてたのかもです。
 
このまま、コンセプトを貫き通して、経営がままならない状態になっては、本末転倒。まずは、経営の立て直しを図るべく、徐々にキャラクターに頼る方向へ。シーの雰囲気は、少しずつ変わっていきました。「シーのランド化」なんて叩かれてたころが懐かしいですね(ーー)
 

正直、パークに実際足を運んでて感じてたのは、「キャラなし」と「キャラあり」では、明らかな集客力の差があったなと(--”)決定的だったのが、2007年のスペシャルイベント「ディズニー・ア・ラ・カルト」の10月31日最終日は、現地にいてツラかったです(--”)(旧ブログ「「シー日記」レポ-66」より参照)
 
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↑2007年10月31日15:30のインフォメーションボード 

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ランドは、ハロウィインイベント最終日とあって、ランドにゲストが流れて、シーはイベント最終日なのに、ガラガラ(--”)キャラに頼らないシーのコンセプト(方向性)を完全否定されたような気分でしたね(--*)やはり、ランドのハロウィンイベントには到底かなわず、シーの個性を求めるゲストさんが少ないのかなぁと、ただただ悔しかったのを覚えています。そこから、2008年冬にダッフィー人気爆発!キャラクター色の強いパークへと変化していきます。
 
ダッフィーに関しては、僕個人の見解は、複雑でして(ーー”)ダッフィー自体は癒しで好きなんですが、シーの雰囲気を変えてしまったのが残念だったり。。。でも、ダッフィーのおかげでシーの経営が上向きに変わった立役者だと思います。ただ、シーの魅力=ダッフィーみたいな見解をされるのもツラかった(--”)だから、旧ブログで自分の思うシーの魅力を10年間も書き続けてしまったのかなと(ーー)
 
そして、15周年を迎えて、昔のように落ち着いた雰囲気を味わうのが難しくなったパークですが、それでも、ずっとシーを好きで通い続けてくれた中高年層のゲストさんをお見かけすると嬉しくなります(^^*)
 
ベンチで朝からスポーツ新聞読んでたり(笑)ただベンチに座ってボ~っとしてたり。ビール片手に談笑してたり(^^)やはり、土台をしっかりと創りこんでくれたおかげで、大人をも感動させる景観は今もなお魅了し続けています。
 
ようやく、シーの経営も安定してきたからこそ、ちょっとだけシー本来のコンセプトに軸足(舵)を戻しつつあるのかなと。そんな風に、僕個人的には現地にいて感じています(^^)ゲストで賑わうシーにホッとする部分と、もう、あの落ち着いたシーを味わいにくくなってしまったという寂しさが入り混じる気持ちです(^^”)
 
 
 
 
。。。。とまぁ、ついつい熱く語ってしまいましたが(笑)
 
そんなわけで、話を戻して「COFFEE MOAT」のコンセプトを考えるうえで、まず、物件周辺の商圏を調べた上で、その立地に合う、ターゲット層およびコンセプトを考えました。客層は、中高年層とお一人様をターゲット層としました。そして、コンセプトは、やはり、非日常を楽しめる空間。スターバックスのような第3プレイスのような場所。
 
単純に「ニューヨーク・デリ」2号店のようなお店では、魅力が弱いと感じていたので、そこに自分自身がニューヨークで体験した風景や食べ物を疑似体験(小旅行)してもらう要素を加えました。でも、このコンセプトが実際に受け入れてもらえるかどうか?は、やってみないと分からないのが正直なところ(^^”)
 
結局は、お客さんの求めるものに変化させていかないといけない部分もありますから。かと言って、何でもかんでも受け入れてては、コンセプトがブレてしまう。そのコントロール(舵取り)が難しい(><)コンセプトを貫き通すのも一筋縄ではいかないなと感じます(^^”)